【3197】すかいらーく 2015.06.16

東京証券取引所は２０１４年８月２８日、すかいらーくの上場を承認し、２００６年９月以来の実に８年ぶりの市場復帰となった。

多くの不祥事を出していたすかいらーくは上場廃止後の２０１１年にアメリカの投資ファンドであるベインキャピタルに買収され、業務改善と共に再建を目指した。
そして再上場後のすかいらーくは２０１５年５月２１日、筆頭株主の米投資会社ベインキャピタルなどが最大で約５９０９万株の保有株式を売り出すと発表。
これによりベインの出資比率は現在の７０％から４０％台に下がり、べインは投資資金の回収を進める一方、すかいらーくへの経営関与は当面続けていく模様。

昨今の成長ぶりはビッグデータを活用したマーケティングROI分析から顧客単価や顧客収益を分析し、プロモーションの最適化を図ったことによって数千万円の収益アップにつながったようだ。現在はクラウドの働きで、必要なITリソース・ソフトウェアが特別な技術スキルがなくても入手可能であるため、分析チームは欲しい数字を調べていくことが容易になった背景もある。顧客ごとの来店確率を算定し、確率上位の顧客にクーポンを送付するという施策を試験的に展開したが、それによってコンバージョンレートが通常の３倍になることが確認できたという。
こうした分析結果を踏まえ、マーケティングのインテリジェント化を推し進めていき業績拡大を目指している。

すかいらーく(3197)の通期業績・業績予想

単位：百万円