【7203】トヨタ自動車 2015.05.11

トヨタ自動車[7203]は２０１４年５月８日に２０１６年３月期の連結営業利益が前期比１．８％増の２兆８０００億円になる見通しと発表した。
北米での販売好調や原価改善などが寄与し、３年連続で過去最高益を見込んだ。
今期の研究開発費は同４．５％増の１兆０５００億円、設備投資額は同１．９％増の１兆２０００億円を計画しており、同社は合わせて自社株買いも発表。取得総額３０００億円を上限とし、発行済株式総数(自己保有株を除く)の１．２７％にあたる４０００万株の自社株買いを実施。

マツダと環境技術における提携分野を拡大検討

同年５月９日、トヨタ自動車とマツダ[7261]が環境技術における提携分野を拡大する方向で検討していることが明らかになった。複数の関係筋によると、マツダはトヨタに「スカイアクティブ」と呼ぶ高出力で低燃費が実現できる技術などの供与を検討しているという。強みを持つエンジンのさらなる供給拡大につながるとの期待が広がっている。
一方、トヨタはマツダに対し、次世代エコカーの本命とされるＦＣＶ：燃料電池車(水素を燃料)や、家庭の電源から充電可能なＰＨＶ：プラグインハイブリッド車の関連技術などを提供。それぞれ両社の強みとする最先端環境技術を相互活用することで、開発費用の負担軽減、開発スピード迅速化を図る。

堅実に業績を伸ばしていくトヨタ自動車、豊田章男社長は「これからが正念場。今年はトヨタにとって大きな分岐点になる」と力を込めており期待が寄せられる。

トヨタ自動車(7203)の通期業績・業績予想