欧米株式市場『冴えない大手銀決済を嫌気、米国市場下落。スイスフラン上限撤廃で為替市場が混乱』【1月16日朝刊】
欧州・米国株式市場の主な動き
ロンドン・欧州株式市場の主要指数
- FT100種総合指数:6498.78(+110.32)
- クセトラDAX指数:10032.61(+215.53)
- CDA40種平均指数:4323.20(+99.96)
15日のロンドン・欧州株式市場はいずれも反発して取引を終えた。スイス国立銀行は、過去3年間にわたって維持していきたスイスフランの対ユーロの上限、1ユーロ=1.20フランを撤廃すると発表。
今回のフラン上限廃止の発表をうけて、スイスフランは30%近く急騰、通貨高による輸出下押しへの懸念からスイス株は急落。主要株式指数SMIは輸出への影響懸念などから8.67%低下、ここ25年で最も大きな下落。時下総額で約1050億スイスフランが吹き飛ぶ結果となった。
市場ではスイス銀行の思わぬ動きを受け、相場は乱高下。比較的安全な資産とされる金が買われ、原油価格の持ち直しからエネルギー株も買われた。
米国株式市場の主要指数
- ダウ平均:17320.71(-106.38)
- ナスダック総合:4570.82(-68.50)
- S&P総合500種:1992.67(-18.60)
15日の米国株式市場は、大手銀行の決済が冴えないことで買いが先行、週間新規失業保険申請数が、予想よりも増加した事が嫌気され、主要指数は軒並み下落。スイス銀行が発表したスイスフランの対ユーロ上限撤廃をうけて、欧州市場は反発。その流れをうけて買い先行となる場面も見られたが、軟調な推移で取引を終えた。
一方、今回のスイス銀行が発表したスイスフラン上限撤廃の発表をうけて、米市場に上場するスイス企業株は堅調を見せる。クレディ・スイスは1.8%、医薬品のノバルティスは3.9%とそれぞれ上昇した。
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