欧米株式市場『ダウ平均186ドル安。小売売上高減・経済成長率見通し引き下げで米国株下落。』【1月15日朝刊】

欧米株式市場の主なうごき

ロンドン・欧州株式市場の主要指数

  • FT100種総合指数:6388.46(-153.74)
  • クセトラDAX指数:9817.08(-123.92)
  • CDA40種平均指数:4223.24(-67.04)

14日のロンドン株式市場は大幅反落、世界経済減速への不安で金属価格が急落。鉱業株が売られた。また、欧州株式市場も反落。12月の米小売売上が軟調だったほか、世界銀行による経済見通し引き下げもあって市場心理が悪化した。13日に発表された世界銀行の経済見通しで、2015年の世界全体の実質経済成長率を3.0%と見込み、昨年6月に予測した3.4%から引き下げた。ユーロ圏のデフレ懸念、14年4月の消費税引き上げ後の日本の景気回復の弱さ、一部の主要新興国が足を引っ張る形となった。

米国株式市場の主要指数

  • ダウ平均:17427.09(-186.59)
  • ナスダック総合:4639.32(-22.18)
  • S&P総合500種:2011.27(-11.76)

14日の米国株式市場は、ダウ平均186.59ドル安、ナスダック22.18ポイント安と4営業日連続で続落。世界銀行が発表した経済成長率見通しの引き下げ、胴相場の一段安をうけて、世界経済の成長減速懸念が強まった。また、昨年12月の米小売売上高が前月比0.9%減と市場予想を下回り、同年1月以来の大幅な落ち込みとなった。

セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方で、素材株と金融株が下落した。取引終盤にかけてエネルギー株が下げ幅を縮小したことから、主要株価指数はこの日の安値からは値を戻して引ける形となった。
個別では、バイオ医薬品のジオファーム・オンコロジーが、54.5%上昇。がん治療薬開発において、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターからライセンスを取得発表が好感された。また、携帯端末メーカーのブラックベリーが、韓国の電気大手サムソンから1株あたり13.34-15.49ドルで買収提案を受けたとロイターが報じ、約30%の急騰となった。

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