欧米株式市場『ドラギバズーカ炸裂!QE踏み切り月額600億ユーロ(約8兆円)』【1月23日朝刊】

ロンドン・欧州・米国株式市場の主なうごき

ロンドン・欧州株式市場の主要指数

  • FT100種総合指数:6796.63(+68.59)「
  • クセトラDAX指数:10435.62(+136.39)
  • CDA40種平均指数:4552.80(+67.98)

22日のロンドン株式市場、FT100種総合指数が6営業日連続で続伸、欧州株式市場も続伸、FTSEユーロファーストは約7年ぶりの高値で取引を終えた。また、クセトラDAXは1.32%高10435.62の史上最高高値を更新。欧州株は7年ぶりの高値をつけ、ユーロ圏国際は軒並み利回りが過去最低を更新。ユーロは対ドルで11年ぶりの安値をつけた。ユーロ安は加速を見せるだろう。

世界中の金融市場が注目した、欧州中央銀行(ECB)政策金利会合とドラギ総裁の定例会。『景気支援とデフレ回避にむけて、国債買い入れ型の量的緩和(QE)実施を決定。』3月から国債を含めたユーロ建て資産の買取を、月額600億ユーロ(約8兆円)とし、2016年9月末まで継続する。また買い入れ額には、既存のプログラムも含まれ、民間支援の買い入れと銀行への数千億ユーロの低利融資に加え、国債買い入れを実施するとした。

欧中銀がデフレ対策を理由に、国債を買い入れるのは通貨ユーロが誕生してからはじめて。ユーロ圏の金融政策は、政策金利を上下するこれまでの伝統的な手法からはなれ、国債の購入量などによって物価や景気の調整をめざす新しい局面に入った。これまでドイツ・オランダなど欧州北部が反対意見を示してきたQE実施を、ドラギ総裁が押し切る形となった。

今回の発表後、メルケル首相が発したように、欧中銀がQE実施を踏み切ったことで、時間的な余裕が生まれたものの、ユーロ圏債務危機が制御されたにすぎない。次は25日に予定されるギリシャ総選挙が控えてい。まだまだユーロ圏の政策・金融市場の動向に注目があつまる。

米国株式市場の主要指数

  • ダウ平均:17813.98(+259.70)
  • ナスダック総合:4750.40(+82.98)
  • S&P総合500種:2063.15(+31.03)

22日の米国株式市場は、ダウ平均は259.70ドル高の17813.98ドル、ナスダックは前日比82.98ポイント高の4750.39ポイント、S&P500は前日比31.03ポイント高の2063.15ポイントと、各種指数全面高の大幅続伸で取引をおえた。

欧州中央銀行(ECB)が発表した量的緩和(QE)実施の発表は、市場予想を上回る規模の月額600億ユーロのペースだったことを好感。買いが先行する形となった。一時、利益確定の売りが優勢となる場面が見られたものの、引けにかけては上げ幅を拡大。S&P500種指数、ナスダック総合指数は年初来で上昇に転じた。セクター別では、銀行や運輸が上昇する一方、電気通信サービスや公益事業が下落した。

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